Letter From Orio　No.63　2023.1.15

謹んで初春のお慶びを申し上げます。昨年中は格別のご用命を賜り厚く御礼申し上げます。

本年も変わらぬご愛顧の程宜しくお願い申し上げます。

700の露店が軒を連ねる「〇〇市」

700の露店が軒を連ねる「世田谷ボロ市」今年も1月15・16日開催。

代官屋敷を中心とした通称ボロ市通りで「世田谷ボロ市」が行われます。「世田谷ボロ市」は、440年以上の歴史をもつ伝統行事です。毎年12月と1月の年2回行われ、東京都の無形民俗文化財にも指定されています。1570年代ごろに農民相手の農具市として、農家の作業着の修繕やわらじになえこむボロがさかんに売られたとこから「ボロ市」と名がついたと言われています。

関東大震災後の最盛期には、2,000軒以上の露店が並び、見世物小屋、芝居小屋も出て商品の売買としての市とともに、ボロ市は「娯楽の場」「お祭り」でもありました。近年は露店の出店数も700店ほどに減少し、古物・農機具などのボロ市の特徴的な商品は、ほとんど見かけられなくなりました。現在は、食料品、漆器や陶器などの骨董品、着物や帯などの古着、アクセサリー、雑貨、おもちゃなどの取り扱いが増え、特に植木類が多く販売されています。また、ボロ市の当日は、名物の『代官餅』を販売するテントが出店。毎回買い求める人の長い行列ができています。その場で蒸してついたお餅にあんこ、きなこ、からみをまぶした3種類の『代官餅』が販売されています。